賃上げと手取り

posted by 2018.01.29

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 3%の賃上げが政府から経済界へ要請されていますが、もし実現した場合、手取りはどれぐらい増えるのでしょうか。
モデルケースを元に試算してみます。

 

<前提>

・平均年収420万円、ボーナスを考慮して月給30万円。

・既婚で子ども1人。

現状の手取りは社会保険料46,000円、所得税6,700円、住民税13,500円を控除して233,800円。

 

<3%賃上げした場合>

月1万円のアップ。

・社会保険は等級に変動がないので本来は変わりませんが理論上の約15%上がるものとして計算。

社会保険は1500円、所得税は300円、住民税は700円増えて手取りは241,300円となり、月7,500円の増加。

 

 この試算では1万円のアップで月7,500円増えるという結果になりましたが、所得によって負担率は異なります。

 内閣府の2016年の計算では、額面給与は4年前より16.8兆円増えたものの手取り(可処分所得)の伸びは7.9兆円で半分は公的な保険料や税金に消えていることになります。
これは社会保険料や所得税、住民税以外に消費税の負担が増えていることも考えられます。

 今後も来年10月に消費税の10%アップが控えており、足元の物価もジワジワ上昇傾向(野菜が高いT_T)にあるだけに賃上げの動向が注目されます。