マイナンバーと預金紐付け

posted by 2018.01.25

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 マイナンバー制度が始まって2年。
国民の反応を見ながらジワジワ進めているので毒とも薬とも言えない状況ですが、今年の1月に大きな変化があります。

 

 マイナンバーと預金を紐付けする「付番」任意で始まっています。
1月以降に新たに預金口座を作る場合は銀行からマイナンバーを求められます。
あくまで任意なので提示しなくても口座は作れます。
法人のマイナンバーは公開情報なのでこちらから提示しなくても銀行が自分で調べて紐付けを行ないます。

 

 紐付けの目的は何といっても財産や所得の把握です。
相続税や所得税などの調査をする上で効率的に名寄せして預金残高を把握できますし、生活保護の申請があった場合に隠し財産がないかなどを調査することができます。
今でもある程度の名寄せはできますが、遠く離れた地域の信用金庫に口座を作れば把握は難しいでしょう。
マイナンバーで紐付けすれば全国どこにあっても簡単に名寄せができます。

 

 とりあえずは提出は任意ですが3年間やってみて義務化するかどうか議論されます。
証券口座ではすでに義務化されているので特にトラブルがなければ義務化の方向で進むと考えられます。

 

 預金口座が紐付けされるとなると情報としてのマイナンバーの重要性はさらに高まるのでプライバシー保護やセキュリティの面で一層厳格な管理が求められます。
国や地方が強固なシステムを作るのはもちろんのこと、マイナンバーを預かる企業の責任も重くなります。

 マイナンバーは新たな段階に入ったと言えるかも知れません。