国民健康保険料の上限引き上げ

posted by 2017.11.27

hokensyou

 国民健康保険の上限を2017年度から4万円引き上げる案が厚生労働省で検討されています。
医療費の増加による保険財政悪化により、国保の上限はジワジワと言うより近年急激に上昇しています。

・2013年度:77万円
・2014年度:81万円
・2015年度:85万円
・2016年度:89万円
・2017年度:93万円(案)

 

 今回はやたらと高い国民健康保険がどう計算されているかを大阪市を例に見ていきます。

<上限の内訳>

54万円:基礎医療
19万円:後期高齢者支援金
16万円:介護(被保険者に40~64歳の方がいる場合)

 自治体によっては固定資産税に対応する「資産割」がありますが、都道府県で保険料を統一する方向性から廃止されつつあります

 

<いくらで上限になるか>

・給与所得:額面-給与所得控除
・事業所得:売上-経費

① 30代夫婦子どもなし(上限73万円)

・給与所得:約816万円(月68万円)
・事業所得:約614万円

② 40代夫婦子ども1人(上限89万円)

・給与所得:約788万円(月66万円)
・事業所得:約589万円

③ 40代単身(上限89万円)

・給与所得:約844万円(月70万円)
・事業所得:約639万円

 

 具体的な計算方法と所得別の保険料について長くなるので次回に続きます。