NISAの使い分け

posted by 2017.10.6

soudan_financial_planner_young

 前回3つのNISAの違いについて見ていきましたが、ではこれをどう使い分ければいいのでしょうか
もちろんどう使うのも自由ですが制度の狙いから考えた適性を考えてみます。

 

<ジュニアNISA>

① 誰に:子どもが小さい父母または祖父母

② 用途:大学の教育資金

③ 金額:必要な学費と18歳までの年数から逆算(年間80万円が上限)

④ 解説:

子どもや孫の名前で口座を作りますが実際にお金を出し運用するのは父母または祖父母です。
教育費であれば贈与の問題もありません。
18歳まで引き出せないという縛りがあるので小中高の学費には使えず、大学の学費が想定されます。

 

<つみたてNISA>

① 誰に:20~30代の投資初心者

② 用途:住宅資金、車、旅行費用など

③ 金額:毎月の余裕資金で1万円~3万円(月33,333円が上限)

④ 解説:

長期・安全・分散がモットーなので若い方がコツコツ貯めるのに向いています。
定期預金や財形よりは利回りが期待できます。
引き出しは自由なので住宅資金だけでなく、車や旅行などにも使えます。

 

<現行NISA>

① 誰に:自由度が高いので特にありませんがあえて言えば高齢者

② 用途:老後資金など

③ 金額:余裕資金の範囲内(年間120万円が上限)

④ 解説:

20歳以上であれば誰でも使えて、引き出しも自由なので特に適性はありません。
一括で掛けられることや商品を選ぶ目利きなども考えると、ある程度資金があり、ある程度知識がある方が想定されます。

 

<iDeCo>

① 誰に:30代~50代

② 用途:節税+老後資金

③ 金額:毎月の余裕資金の範囲(限度は加入形態によって月1.2~6.8万円)

④ 解説:

掛金が全額控除できて節税効果が高いので収入のある人が想定されます。
60歳までは引き出せないので余裕資金で行なう必要があります。

 

 国や証券業界としては預金に眠っているお金を投資に回してもらい経済活性化の一助にしたいという狙いがあるので様々な制度ができていってます。
雰囲気や営業に乗せられることなく、ご自分の状況や目的に合った制度を活用していきましょう。