前回はつみたてNISAの概要でしたが、今回は「つみたてNISA」と「現行NISA」「ジュニアNISA」との違いについて見ていきます。
・特徴① 投資上限が低い
年間40万円と最も少なくなっています。
これはコツコツ長期にわたって運用していくことをイメージしているためです。
なおつみたてNISAは購入額が毎月定額である必要があります。
そのため月の上限は40万円÷12ヶ月=33,333円となります。
現行NISAとジュニアNISAはそのような縛りはなく、一括で買って枠を使い切ることもできます。
・特徴② 投資可能期間、非課税期間とも長い
現行NISAとジュニアNISAは2023年までに投資する必要がありますが、つみたてNISAは長期投資を前提としているため2037年まで投資することができます。
非課税期間も20年と他2つの5年に比べてかなり長くなっています。
・特徴③ 対象商品
現行NISAとジュニアNISAは上場株式など上場しているものなら大抵対象ですが、つみたてNISAは「長期・安全・分散」の条件に合う公募株式投資信託とETFに限られています。
・特徴④ 併用不可
現行NISAとつみたてNISAは同時に利用することはできません。
なお年ごとに変更することは可能です。
・特徴⑤ 共通点
配当や譲渡益が非課税になるという特典がある分、配当・譲渡益・給料など他の所得との損益通算ができないこと、損失の翌期以降への繰り越しができないことに関しては3つすべてに共通しています。
違いは分かりましたが、ではどう使い分けていけばいいのでしょうか。
iDeCoも含めて次回、使い分けについて見ていきます。