厚生年金の加入督促が厳しくなっています。
今加入していなくてもいずれ入らざるを得ないことになりそうです。
当然負担は増えますが、そこで気になるのが年金で元が取れるのかどうかという点。
事例で検証してみます。
<例>
・会社を経営している40歳男性(同い年の妻と子2人)
・平均給料は40万円
<保険料の計算>
≪現状の負担≫
① 国民年金 月16,490円、年197,880円×2名=395,760円
② 健康保険 年580,990円(大阪市)
③ ①+②=976,750円
≪社会保険加入≫
① 厚生年金 月65,455円(会社+個人)、年785,460円
② 健康保険 月42,408円(会社+個人)、年508,896円
③ ①+②=1,294,356円
※会社を経営しているため、会社負担分も含めて考えています。
≪負担増加額≫
年317,606円×20年=6,352,120円
<もらえる年金額>
≪国民年金のみ≫
年779,300円(40年加入)
≪厚生年金分≫
年526,176円(加給年金は含まない)
<元は取れるのか?>
負担増加額6,352,120円÷年金増加額526,176円≒12年。
65歳から年金をもらい始めて12年経つと払った以上の年金を受け取れます。
男性の平均寿命が約80歳なので一応元は取れることになります。
法人の場合、加入は義務なので損得の話ではないですが、かろうじて元は取れそうです。