あまりないことですが仕事に関連して賞金をもらうことがあります。
例えば論文が優秀で表彰される場合や作家が芥川賞を受賞した場合の税金はどうなるのでしょうか。
普通に考えると仕事としてやっていれば「事業所得」、副業としてやっていれば「雑所得」となりそうなものですが、「一時所得」となるケースもあります。
「一時所得」になるとどうなるかというと50万円を控除できてさらに1/2を掛けるので所得は半分以下になります。
ある作家さんが東京国税局に質問状を送り、「一時所得」と認められた事例があります。
この事例に近ければ「一時所得」と言うことになります。
・出版社でなく財団が選んでいる(著作に関する対価を払う団体ではない)。
・公募の賞ではなく既に出版されている作品の中から選ばれている(自分から働きかけていない)。
・源泉徴収されていない(著作の対価ではない)。
要するに本を書いたからもらえるという一般的なものではなく、予期できない臨時的、偶発的な収入であることから「一時所得」ということになります。
あまりないケースではありますが、「あまりない」ことがポイントです。
もしあれば上記に要件に近いかどうかを検討して税金の安い「一時所得」にしましょう。