増税後の相続税

posted by 2017.02.14

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 国税庁のプレスリリースによると平成27年の増税により相続税がかかった方が大幅に増えたようです。

 1年で亡くなられた方が約129万人、そのうち相続税がかかった方が約10万3千人(約8%)、平成26年はこの比率が4.4%でしたので大幅に増えたことになります。
 また申告することにより相続税が0円になった方も約3万人おられるので合計で10人に1人は相続税の申告書を提出されたことになります。

 税額としては亡くなった方1人あたり1758万円財産としては平均1億4500万円なのでこの数字を見る限り、まだまだ資産家のイメージがあります。
財産の中身としては土地が一番多く38%、預金が30.7%、株が14.9%と続きます。
これが5年前は土地が48.3%、預金が23.3%、株が12.1%でした。

 このデータからは相続税が土地持ちの資産家から一般の方に課税対象が広がったことが読み取れます。
また考え方の変化として、値上がりもしないし管理も大変な不動産を売却して分けやすい現金に換えているということもありそうです。

 

 いずれにしても他人事でなくなってきた相続税。
申告すれば相続税が0円になるケースも多いですので心配な方は専門家や税務署に早めに相談するようにしましょう。