年末調整リターンズ ①改正点

posted by 2016.11.29

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 11月もあと数日。毎年恒例の年末調整シリーズの時期となりました。
年に1回なので忘れがちな内容を基本からおさらいしていきます。

まずは昨年との変更点から見ていきます。

 

① マイナンバーの本格スタート

 去年の時点でも扶養控除等申告書にマイナンバーを記入する欄がありましたが、まだ準備段階という感じでした。
今年からは発行する源泉徴収票や支払調書にマイナンバーを記載しないといけないので本格的なスタートと言えます。

 

 マイナンバーの保管の手間を考え、平成28年4月1日以降に提出する下記の書類にはマイナンバーの記載は不要となっています。

・保険料控除申告書 兼 配偶者特別控除申告書
・住宅借入金等特別控除申告書

 

 扶養控除等申告書だけがマイナンバー記載が必要ということになりますがちょっと待って下さい。
マイナンバーを直接書いてしまうと重要書類として鍵をかけた引き出しに入れるなど対策が必要になってきます。
扶養控除等申告書には直接書かずに、ソフトに入力したり、別の一覧表でまとめるなど保管しやすい方法を採りましょう

 

② 国外居住親族の扶養控除

 留学している子どもさんなど海外に扶養家族がいる場合には「親族関係書類」「送金関係書類」が今年から必要です。

 

<親族関係書類> (次のいずれか)
・戸籍の附票の写し及びパスポートの写し
・外国政府が発行した戸籍等の書類(氏名、生年月日、住所、親族関係が記載)
※外国語である場合には翻訳文も必要。
※パスポートを除き、原本提出。

 

<送金関係書類> (次のいずれか)
・送金が分かる銀行書類
・国外居住親族が使った家族カードのクレジット明細(引き落としは日本に働く人から)
※扶養控除等申告書に年間送金額を記載

 

 大きな改正はありませんが手続き面が複雑になっています。
早めに資料を集めてもれのないようにしましょう。