相続があってから半年ほど経つと税務署から突然「相続についてのお尋ね」の入った封筒が届くことがあります。
普段税務署とお付き合いのない方はびっくりして電話をかけてこられます。
ご質問はだいたい次の3つに集約されます。
1 「何でうちで相続があったことが税務署に知れてるんでしょうか」
2 「うちって税務署からマークされてるんでしょうか」
3 「何か税務署から書類来たんですがどうしたらいいんですか」
Q1
なぜ税務署は知っている?
A1
市役所から通知が行くためです。
Q2
税務署からマークされてる?
A2
一応YESですが何かを疑っているわけではなく一定以上の財産がある人全員に送っています。
税務署が”一定以上の財産”を何で判断しているかというと毎年の確定申告書、財産債務調書、資料せん、固定資産台帳などから推定しています。
Q3
何か手続きは必要?
A3
税理士に依頼するなどして10ヶ月以内に相続税の申告書を提出する場合は、「お尋ね」は無視して結構です。
あくまでアンケートなので提出義務はありませんし、罰金もありません。
ただし相続税の申告書を提出しない場合は「お尋ね」を提出することをお薦めしています。
一応財産があると思われている以上、計算した上で相続税がないことを伝えておいた方がチェック対象から外れると考えられるためです。
この「お尋ね」ですが最近では「申告要否検討表」に変わっています。
次回以降その書き方、特にどの程度の精度で書けばいいのかを見ていきます。