相続があった場合には銀行に情報が伝わった時点で預金が凍結されて使えなくなります。
遺産分割の成立など全員の同意があれば使えるようになりますが時間がかかるのであらかじめ引き出される方が多いです。
今は本人確認が厳しいのでＡＴＭで毎日５０万円ずつ引き出されたりしていて手間もかかります。

 

　こんな場合に相続後でも預金を引き出せるサービスが始まるという記事があったのでご紹介します。
福島銀行が始める「これで安心」という商品であらかじめ配偶者か２０歳以上の相続人を引受人に指定しておきます。
金額は上限５００万円（預金残高の１／２まで）で使途は葬儀関連費や治療・入院費、借入金の清算などに限定されます。利用手数料は年間５０００円です。
法律的には「死後事務委任契約」を預金者、引受人、銀行の３者で結びます。

 

　上限を設定し、使途を限定するなどあとでもめないような商品設計で、一般にはちょっとハードルの高い「死後事務委任契約」を”相続後もお金を引き出せます”という分かりやすい観点で活用しているので他行の追随も含めて広がっていきそうな気がします。