先週、出向を取り上げましたが、似て非なるものとして”転籍”と”派遣”があります。
分かりやすくするため親子会社で説明します。
出向…親会社(出向元)に籍を残しつつ、子会社(出向先)の指揮命令下で仕事をする。
転籍…子会社の指揮命令下に入ることはもちろん、籍も子会社に移るので親会社とは縁が切れる。
出向と転籍の違いは籍がどこにあるかで判断できるので分かりやすいです。
実際には最初出向で行った会社に、一定の年齢や年数で転籍するということがあります。
税務でいうと出向の場合は、子会社が人件費をちゃんと負担しているかが注意点になります。
子会社が全額負担せず、差額を親会社が負担している場合には合理的な理由が必要になります。
転籍は完全に子会社に移籍しているため、子会社のプロパー社員と同じであり、税務上特に問題になることはありません。
出向と派遣の違いですがこれはなかなか微妙なところがありますが、明日へ続きます。